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  • Case Study

石油およびガス業界における長期的な安全文化の構築

Talos Energyはセーフティトレーニングとeラーニングの分野において、UL Solutionsとの連携を深めています。

An offshore oil rig

同社はテキサス州ヒューストンに拠点を置く石油およびガス開発会社で、メキシコ湾沖合いで採掘事業を行っています。2018年にUL Solutionsとの提携を開始し、リスク管理の強化、環境関連規制遵守への対応、高額な費用を伴う労働災害の削減を目的としたセーフティトレーニングおよびeラーニングプログラムを開発しています。当初、Talos社の経営陣は、現場で働く従業員や契約社員に対して効果的なトレーニングや教育コンテンツを提供し、会社全体で安全文化を根付かせるというより広範な目標を掲げていました。

Talos社はUL Solutionsと協力して、標準業務手順書(SOP)を含む独自およびサードパーティのトレーニングやeラーニングモジュールを開発し、従業員や請負業者が同社のデジタル学習管理システム(LMS)を通じてアクセスできるようにしました。トレーニングコンテンツをモジュール化することで、Talos社のスタッフは必要な時に必要な情報に効率的にアクセスできるようになりました。また、短いトレーニングモジュールを順序立てて実施することで、安全に関するメッセージを常に意識できるようになり、重要な作業の前に短時間で再確認トレーニングを行うことが可能になりました。

これらの取り組みにより、Talos社は石油およびガス開発会社が影響を受ける次のような複数の課題に対処し、短期間で成果を上げることができました。

  • 業界固有のトレーニングをほとんどまたはまったく受けていない新入社員や請負業者などの人材配置の課題。
  • 海洋石油およびガスオペレーターに特化した第三者機関によるトレーニングコンテンツの欠如。
  • 複数の複雑な規制要件。 
  • 職場での事故やけがから生じる重大な財務リスクと生産リスク。

Talos社は、組織全体でより長期的なトレーニングと教育プログラムを構築するには、UL Solutionsとの継続的な協力関係が必要と認識し、長期的な安全性向上とトレーニング目標の達成に向けて連携を続けています。

数字が示す初期の重要な成果:

UL Solutionsとの最初の共同作業では、Talos社のSOPに基づくセーフティトレーニングを支援する独自のeラーニングモジュールを開発する必要がありました。Talos社によると、次のような効果的なトレーニングとeラーニングコンテンツを開発および実施した結果、モジュールの導入以降、労働災害、負傷、流出事故が大幅に減少しました。

  • Talos社の記録災害度数率が54%減少。
  • Talos社の業務停止事故率が55%減少。
  • 漏洩が36%減少。
  • 漏洩量が95%減少。

「Talos eLearning Suite と呼ばれるUL Solutionsのトレーニングを実装した初期段階において、当社の沖合作業員はこの改善されたSOPが提供する形式に迅速に対応しました」と、Talos社のトレーニングおよび行動スペシャリストであるQuokneeko Robertson氏は言います。

「当社のSOPを理解することは、個人保護具(PPE)の適切な使用方法の確認や、高さ6フィート以上での作業時の安全確保、危険性の正しい特定と効果的な対策など、その他の安全対策においても非常に重要です」

また同社は、SOPと関連要件に関して、従業員と請負業者の年間トレーニングスケジュールをTalos eLearning Suiteを通じて設定しています。  必要に応じてコースとコンテンツを追加し、安全性やリスク管理の問題が発生する分野に焦点を当ててトレーニングを実施できます。

「これらのギャップがあった個人またはグループのコースに焦点を当てることは、インシデントの根本原因に対処するうえで重要です」とRobertson氏は述べています。

適切な技術を組み合わせた、セーフティトレーニングの支援

Talos社がセーフティトレーニングプログラムをより強化するには、効果的なコンテンツを設計するだけでなく、そのコンテンツを管理し、従業員や請負業者に提供するための技術を構築(および購入)することも必要でした。

Robertson氏によると、社内で開発したツール、外部から調達したLMS機能、UL Solutionsのeラーニングトレーニングモジュールを組み合わせることで、同社は安全を重視した文化を追求できるようになったと述べています。

「安全とトレーニングの開発は簡単ではなく、時間がかかることがありますが、UL Solutionsのようなパートナーが会社の安全に関する概念を具体化してくれるのは非常に助かります」とRobertson氏は述べています。「LMSは、Talos社全体でのセーフティトレーニングセッションの割り当てや追跡においても重要です。もちろん、社内リソースとサードパーティのリソースを組み合わせてセーフティトレーニングプログラムを構築するには、慎重な検討と管理が必要です」とも付け加えています。

「サードパーティのパートナーがこれらのシステムを管理しているため、わずかな監視とコミュニケーションで全体をまとめることができます」とRobertson氏は言います。そして、「このような理由から、UL Solutionsと現在のLMSプロバイダーは、安全に焦点を当てたトレーニングの提供や、当社の安全文化の強化と維持に重要な役割を果たしているのです」と説明します。

安全を重視した文化:常に進化し続ける取り組み

特に石油およびガス業界においては、安全を重視した文化の確立、維持、改善に向けて継続的な努力が必要です。そのためTalos社は、セーフティトレーニングや関連するリスク管理、コンプライアンスプログラムの支援において、今後もUL Solutionsと提携していく予定です。

「UL Solutionsと共に開発したトレーニングを従業員と請負業者に提供し、それを管理、追跡することは、従業員の安全を確保するという究極の目標に向けた取り組みを続けていいくうえで極めて重要です」とRobertson氏は述べます。「現在の状況を把握して、安全な事業という観点から目標を達成するには、チーム全体が適切なトレーニングを受ける必要があり、UL Solutionsはその使命の要なのです」

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