Ultraviolet-C (UVC) Germicidal Devices: What Consumers Need to Know
November 22, 2022
2022年夏、LG Business Solutions USAは、商用環境で使用する3つの新しい自律型ロボットである、「LG CLOi ServeBot」、「LG CLOi GuideBot」、「LG CLOi UV-C Bot(モデルRDIIM10)」のデモを行いました。(close-operating intelligenceの略であるCLOiは、Chloëという名前と同じくクロイと発音します。) このロボットは自律移動を行い、さまざまなビジネスや業界の用途に合わせたサービスを提供します。LGの自律型テクノロジー部門は、独自のスキルセットとサービス機能を持ったこの高度なロボットの試験・認証を実施できる専門知識を備えたノーティファイドボディ(通知機関)を必要としていました。そこで試験・認証のパートナーとして選ばれたのが、UL Solutionsです。
UL Solutionsは、LGの3つのロボット全ての試験・認証を行っていますが、ここではモデルRDIIM10を取り上げて解説します。RDIIM10は、深紫外線(UV-C)電離放射線を用いて、レストラン、小売店、ホテルなど、人との接触が多く、人の出入りが多いエリアを除菌するロボットです。
深紫外線(UV-C)による感染症対策
UV-C放射は数十年前から、空気、水、非多孔質表面の除菌に使用され、効果を発揮してきました。そして近年、UV-CランプはSARSコロナウイルスに対する有効性が証明され、COVID-19対策として積極的に採用されるようになっています。
UV-Cの直接照射は、さまざまな表面材上の微生物を不活性化しますが、UV-C放射は近くにいる人間にも危険性があり、特に皮膚や目に火傷を引き起こす可能性があります。また、UV-Cはプラスチック、ポリマー、染め物などの素材を劣化させることがあります。UV-Cをより安全に使用するための秘訣は「封じ込め」です。これは、人や傷つきやすい素材には過剰なUV-Cを当てず、微生物には当てるという設計基準を示すものです。モデルRDIIM10のような消費者向け除菌装置は、製品エンクロージャー内にUV-C光源を戦略的に配置することによって、封じ込めを可能にしています。そうして、一緒に働く人間や、傷つきやすい素材を過度のUV-C照射から守っているのです。
UV-Cには除菌効果があり、光源の強さ、近接度、時間に基づいた照射量に応じて、細菌を死滅させ、ウイルスを不活性化することができます。しかし、UV-Cの照射には重大なリスクが存在するため、適切な安全対策が必要不可欠です。
UL Solutionsが、ロボット型除菌装置を認証
UL Solutionsは、自律型システムおよび人工知能に精通しています。また、光放射やUV-Cのリスクとメリット(特に除菌力や消費者、商業、医療現場での使用について)についても深い知識を持っています。その専門知識をもって、独自の試験と認証基準を必要としたRDIIM10を、ロボット型除菌装置として世界初で現在唯一の評価アウトライン(OOI)であるUL 60335-2-2019に認証しました。UL 60335-2-2019は、UV-C除菌ロボット向けに開発された世界初の基準です。総合的なアプローチを取るこのOOIには、ロボットベース、電磁両立性、リモートソフトウェアアップデート、紫外線照射、電気安全、ロボット操作安全、UV-C照射の影響、制御とセンサーなど、安全性や性能に関わってくる重要なシステムを評価する際の要件が盛り込まれています。またUL 5500などの規格を参考に、リモートソフトウェアアップデートに関する基準も取り入れました。
UV-C除菌装置の市場参入は、除菌および除菌対応機器に対する需要の高まりと共に、急速に進んでいます。ただ残念ながら、消費者向けのUV-C除菌装置の多くには、適切なコンテインメントやそれに準ずる保護手段が講じられていません。それどころか、これらの装置はマーキングや内蔵タイマー、信頼性の低いセンサーやリモートコントローラーのみに依存する傾向があり、UV-C光の過剰照射によって人間や動物、その他の物資が危険に晒される可能性を依然として残しています。しかし、LGはUL Solutionsと協力し、UV-C除菌ロボットが安全に動作することを検証し、消費者間で認知、信頼されてきたULマークを取得しました。
UL Solutionsは安全科学のエキスパートとして、科学と客観的根拠を活用し、メーカーと消費者の双方がリスクと複雑さを乗り越えられるよう支援します。自律型UV-C除菌機器については、UL Standards & Engagement、全米電機工業会(NEMA)、米国照明協会(ALA)の協力を得て、UV-C安全認証が可能な限り正確で徹底したものであることを確認しています。
詳細については、Webサイト「UL.com」をご覧いただくか、こちら 紫外線照射装置の安全試験および認証サービス をご参照ください。
「3つの『自律型ロボット』モデル全てがUL認証を取得したことは、商業用および消費者向けロボットにとって大きな前進です。」
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